大型2輪免許への道

1回目

小型は125ccまで、中型は400ccまで。しかしこの制限というものを吹っ飛ばして、どんな大きな排気量のバイクでも乗ることを許可される免許がある。それが大型自動二輪免許だ。バイクに全く興味がない人でも1度は聞いたことがあるであろうナナハン(750cc)というやつもこれを持ってないとダメ。2000ccだろうが3000ccだろうがお構いなしのこの免許は「夢の免許」と呼ばれ、試験の難易度も非常に高いと言われている。教習所で大型を取得できるようになる前は(一昔前まではできなかった)、みんなこぞって試験場に受けに行き、都内では15回で合格なんていうのはザラ。ひと桁で受かったらいい方だ、なんてことが言われていたらしい。現在でも厳しさはそう変わらない。実際試験に来てみると、20人程度の受験者の内から合格する人は1人いるかいないか。倍率で考えるととんでもない数値だが(20倍以上!?)、絶対評価なのであしからず。

小型を取ったのが去年の4月。中型を取ったのは去年の8月。ということで4ヶ月ペースで久しぶりに試験場を訪れた。今日は試験一回目。まあ一回目はどんなにうまくても落ちるという掟があるし、なぜか私は一回目の試験では大失敗する(小型:カーブで外に飛び出しそうになる。 中型:パイロンをぶったおす。)という傾向があったので、受かるかな?という期待は小さいものであった。一回で受かったら100万円くれるというおやじの言葉に煽られて実際気合いを入れて受けたつもりだったけれど、結局いつもの通り大失敗に終わることになる。

まず一本橋。0.2秒足らず減点5。波状路は2秒足らず減点10。そしてクランクに入る手前で2速に落としたつもりが3速で、驚きふらつき足を着く(笑)。S字を出たらもう試験中止になってしまった。やっぱり最初はダメである。バイクに慣れないのかもしれない。まあどうせ1回目は受からないものなのだから今日は試験の感じを取り戻すだけでOKだろう。ああ100万円が…(笑)

2回目

今度は2回で受かったら10万円やると言われて、わざわざ府中のコース解放に行って練習してきた。バイクはホーネット(250cc)。中型で慣れていれば、体力が普通にあって割と体格のいい人なら大型のバイクとの差はそこまで大きく感じないと思う。身長183cm、体重72kgの私が言うのは信憑性が低いかも知れないけど、400ccに乗ってれば試験車両の750ccとの差なんてたいしたことないでしょう。特に小型と中型ほどの違いじゃあないです。ちなみに試験場のコース解放では、大型二輪免許保持者を連れて行けば大型のバイクも運転してOK。でも中型の免許は必須。1時間もしっかり練習すればかなり試験の感じは掴めると思う。今度こそ名誉のため(お金のため)合格するぞ~!

そんなこんなで本気で受かるつもりで行った2回目。一本橋・スラローム・波状路もラクラク制覇。 クランク・S字も全然問題なし(2速で入るとこんなに簡単だったとは! 笑)。そして残りは急制動と坂道発進のみ。今日はいけるかもしれない、と思った矢先。急制動をやり直しさせられてしまった。止まる位置は間違ってないんだから速度が足りなかったのかな? と思い今度は速度を速めにして急制動。一瞬後輪がロックしたような気もするけどまあご愛敬でしょう。するとここで試験中止。なんでなんで?? と思いながら元の場所に戻ると、「あんたねえ~!」と試験官。「なんですか?」と聞くと、「制動の手前からブレーキランプ付きっぱなしなんだよ!」と強い調子で言われた。もしかして無意識にリアブレーキに足が乗ってたかなと思って、「リアですか?」と聞くと、「両方だ!」と怒鳴り返された。「あんたダメだね。他のとこミスしてないのにこんなとこで落ちちゃって。そんなんじゃ100回受けても受かんないよ。誰かに見て貰ったほうがいいんじゃないか?」 カチンときて言い返そうかと思ったけど彼は自分が「試験官様」と思ってるんだから、ここで口答えしたら合格させてもらえない。しかしこんなに高飛車になっていいもんだろうか。落ちたのがくやしいのではなくて、ただ不快なだけである。教習所の教官と違って、私は彼に何かを教えて貰ってるわけでもないし、世話になってるわけでもない。合格・不合格の権限を握っていることを利用してこんな高飛車な態度に出ているわけである。パワーハラスメントってやつか。

小型・中型を取ったのはどちらも4回目である。この傾向は破りたい。きっちり運転して今度こそ受かってみせるぞ~! ああ…10万円が…(笑)

3回目

2月24日 試験場って集合時間はやたら早いんだけど自分の番が来るまでけっこう時間がかかることが多い。1時間近くなんてザラ。長いときは1時間半くらいにもなる。大体プレッシャーに弱い人は今か今かと待ちかねて、この時間に体力(精神力)を消耗してしまうのだ。私もおそらくその一人。待合所みたいなところが一応あるのだけれど緊張して座っていられない。かといって外に出ると寒くってしょうがない。外と中をウロウロ行ったり来たりしている間にいつの間にかフラフラになっている(笑)。小型自動二輪、普通自動二輪、大型自動二輪と受けてきたがそのパターンは変わらない。人によって度胸の違いはあるけれど試験ってのはいつでも緊張するものである。大事なことはその緊張の中でどのくらい自分の実力を発揮できるかということ。これは1回で受かる教習所の試験じゃ磨けませんよ~。

二輪車の試験では同じバイクにも関わらず小型、普通、大型では明らかに評価の厳しさが異なる。小型はかなりやさしめ。普通と大型では少し大型の方が厳しめだ。例えば小型だとちょっとぐらいふらつこうが大目に見てくれる(本当はふらつき小10点減点、ふらつき中20点減点、ふらつき大試験中止となっている)。今思うと、よくあれで小型受かったなあ~というぐらい。普通と大型にいたってはムチャクチャ厳しい。左折、右折をするときは、後方確認をしてから曲がる側に思い切り寄ってから小さく綺麗に曲がらなくてはならない。走行車線からはみ出しているわけでもないのにちょっと大回りしただけで減点を食らう。一本橋は小型6秒中型7秒大型10秒以上かけて通過し、スラロームは中型8秒大型7秒以内で通過、波状路(でこぼこ道)は立ち乗りで大型5秒以上かけて通過する。1秒少ない(多い)ごとに5点減点。一本橋は落ちたら試験中止だ。

これは滅多にないチャンスだ!

短制動は小型30km。中・大型40kmで進入し、タイヤをロックさせずに11m以内で停止する。30&40kmというのはそれ以上の速度でなくてはダメだということ。29kmとか39kmで痛い目見る人がとても多い。11mは2本目の線。しっかり身構えてブレーキすればこの線までに止まれないことはありません。1回失敗すると10点減点。2回失敗すると試験中止となる。ここで落ちる人はかなり多い。落ちたときは「はい発着点に戻ってください」とか「発着点に戻ります」、人によってはただ「発着点!」と、マイクで冷たく宣告してくる。人によって、と言ったがバイクの試験では試験官によって評価基準にかなりのばらつきがあるようだ。

今日の試験の順番は予約が遅かったせいか、いつもよりもさらに遅かった。試験官は二人。一人が大型、もう一人が中型の試験を行う(試験場内に常に2台走っていることになる)。私が中型を受けたときまでは二人で一人の受験者を見ていたのだが変わってしまったようである。暇だったので試験をずっと見ていたら、あることに気付いた。大型をやってる試験官の方が明らかにやさしい。中型の試験官はバシバシ細かいとこまで減点してるのに、大型の方はおおまかなところでしか減点してないのだ。左折・右折のときに曲がる側に寄るというのは結構重要なポイントだろう。でもそれをしないで合格している人を見たとき愕然とした。これは滅多にないチャンス! 多少ミスしてもあの試験官なら大丈夫。

困ったことに厳しい試験官が!

そう思って安心したのだがなっかなか自分の番が回ってこない。中型の試験が終わり、今度は小型の試験が始まった。軽く嫌な予感がしてきていたが、そろそろ自分の番が来ると思い、外でヘルメットを持って待機することに。すると、「えーとこの次がOOさん。その後が国沢さんね。」と、やっと順番がまわってきた。ちょうど小型の試験も終わり、厳しい試験官はCB125をぶっ飛ばして帰っていった。前の受験者の試験がすぐ始まって、ヘルメットを被り準備をする。今回の試験官は楽勝だから絶対受かる!と気合を入れ、ふとコースに目をやると、コースの向こうを何かが横切った。嫌な予感がして目を凝らしてみると、なんと厳しい試験官がナナハン(大型)に乗って帰ってくるではないか!「2台あったのか…。」2分でも遅かったらやさしい試験官に受けられたのに本当に運が悪い(苦笑)。観念した私は丁寧に丁寧に運転し、何のミスもなく乗り切った。発着点に戻ると、「合格!」

最高の気分ですね。18歳にして3回で大型を合格できるとは思っていませんでした。後で試験官から注意されたことは一つ。「ちょっと右折のとき右に寄るのが足りなかったかな。」え?あれでも?(笑)ほんと厳しいです。4輪の免許も受けてみてわかったけれど、2輪の試験の方が全然厳しくて受かる人も少ないというのが現状です。3時前に試験が終わり、5時まで試験場で待機(遅すぎ)。ついに新しい免許証を手に入れた。そこには「大自二」の文字が!感無量です。でも次は普通免許。この免許証もすぐ書き換えられるように頑張ろう。

家に帰ってから気付いたのだけれど大型二輪の免許を持っているくせに二輪の免許を取得してからまだ1年経っていないのだから、2000ccだろうが3000ccだろうがどんなにでかくて重いバイクでも運転することを許可されているのに、2人乗りはまだしちゃいけないことになる。運転の腕を認めてくれてるのかくれてないのかよくわからないですね(笑)。

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