おめでとうございます

明けましておめでとう御座います。今年もよろしくお願いします。新年を迎え書きたかったことをつらつらと。年末、皆さんから頂いたコメントを改めて読む。ワケワカラン人も居るけれど、貴重な御意見や感想は多い。今のWebだとコメントを読みにくいのが残念なほど(内容を活かす方法を考えます)。

コメントで一番腹立つのが「あんたは自動車だけのことを書いていればいい」という内容。言うまでもなく差別の原点である。古今東西、歴史を見て最も腹立つのは、この手の差別。例えば世界で最初に『ビタミン』(オニザリ
ン)の発見をしたのは農芸科学者だった鈴木梅太郎という人。1911年のことだった。

当時、ビタミン不足で発症する『脚気』といえば難病。しかし権威のある医学者達は農芸科学者の言うことなど聞かず、20年余に渡って毎年千人以上の死者を出し続けたのである。この手の話はいくらでもあります。本来、メディアは差別を絶対許しちゃいけないし、そういった輩の意見を聞く必要も無し。

ということを先輩のジャーナリストから教え込まれてきた。ジャーナリズムにとって大切なのは「聞く耳を持つこと」と「真贋を判定する能力」である。さて。最近難しいのが、ビジネスを考えたメディアとジャーナリスムの境界である。メディアはスポンサー無しじゃ存続できない状況。


く「COTYはレコード大賞と同じで出来レースだ」と言われる。2010年はトヨタのCFで使われている『I Wish For
You』だった。2009年のレコード大賞ってなんだろ、と調べてみたら『Someday』で、やっぱしトヨタとコラボで作った曲でした。それ以上に驚いたのが新人賞候補。リスト見たら知らない人も多い。

COTYも同じだと思われているとしたら「う〜ん」でございます。歴代COTYを見ると確かに「あら?」という車種も入ってる。されど同じ年のライバルを見ると、どのモデルが取っても「あら?」だったと思う。よく「なんで?」と言われるを見ると、技術的に面白いのはレジェンドくらいだった。

いずれにしろ間違いなく言えるのは「メディアの信頼性がドンドン低くなっている」ということ。皆さんからお金で動くと思われてしまってます。実際、そういった流れも否定できない。だからこそたくさん広告を出している電気ギョウカイなど、何をやってもスルーされる。原発の宣伝をしているタレントもいるほど。

厳しい1年だったけれど、嬉しかったことも少なくなかった。最大の「ありがとう!」は多くの方がタニマチになってくれたこと。皆さんから届くメールを読むと
「ラリーの支援をするよ」という声と同じくらい「いつも情報を無料で提供してもらっているから」が多かった。情報を出し続けることの意義を改めて感じた次第。

「まだまだ日本も面白いな」と感じたこともあった。11月末のこと。群馬県の上毛新聞からフォレスターの原稿を頼まれた。上毛新聞にとってスバルといえば大きな顧客である。加えて富士スバルから依頼された紙面らしい。普通なら当然の如くフォレスターの良いところを紹介する記事です。

その際「エンジン音が賑やかなことを書
かないと読者の信用を失うので難しい」と返答。ここで上毛新聞社の担当は「じゃ今回は別の人に頼みます」にならなかった。どうやら富士スバルに確認したら
しい。翌日「それでもお願いしたい」。結局そのまま記事になった。面白いのはここから。

この記事を読んだ何人かの方から「よくぞキチンと書いた」という評価を貰ったのである。この方は試乗してエンジン音をチェック。「自分で確認して納得できた」とのこと。同時に「スバルも信用できる」。まぁこの場合、富士スバルであって、本社の担当部門は違いますけど(ムカシは本社もそうでした)。

プリウスのブレーキ抜けの時のトヨタも同じ。トヨタにとって頭が痛いことだったろうけれど、正しいことを書いたり言ったりしている限り、完全に自由。それば
かりか知りたいことを問い合わせると、正直&正確に教えてくれた。日本のダメさを感じることも多かった1年だったけれど、同じくらい良さも感じた次第。

昨今のような状況になると自分に対する正直さを貫くしかない。上毛新聞の件もスバル本社が怒って「もう国沢を使うな」となるかもしれないけれど、そうなれば仕方ない、くらいの気持ちじゃなければアカンです。日産(というか国内の販売部門)のように冷戦を仕掛けてくるメ-カーもあろうが、これまた耐えるのみ。

やはりメディアの原点は「正確さ」だと考える。ここで「正しさ」と書くと原理主義になってしまう。来年は今まで以上に「正確な情報」をお届けしたいと思う。判断するのは情報を受け取った人です。ということをタニマチになって頂いた人から教えてもらいました。今年もよろしくお願いします。

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6 Responses to “おめでとうございます”

  1. 小林 英弘 より:

    あけましておめでとうございます。今年は久しぶりに寒い寒い元旦になりましたね。小学生の頃に戻った様です。…ところで自動車評論にしろ何にしろ分野を問わず長年その道に精進し熟練の域になると、その分野に限らず世の中全般に対し自ずと達観した見方ができる様になると思います。たとえになってないたとえかも知れませんが、以下、私の好きな雑誌の元外人部隊の人と古流武道家の人のエッセイの抜粋です。
    (前略)軍事力は往々にして忌み嫌われるが(中略)日本人は知らないのか、知っているけど見ないふりしているだけなのかはわからないが、日本は世界でも珍しいほど敵性国に囲まれている。北朝鮮、中国、ロシア、韓国等、近隣諸国はみんな日本に敵意むき出しの国ばかりだ。そんな状況で良く日本人は太平の夢の中に住んでいられるのか理解に苦しむ。日本人はいい加減、その状況を冷静に受け止める必要があるのではないだろうか。(後略)
    (前略)武の世界というのは(中略)また若い人達は明らかに矛盾した事や上辺だけを偉そうに語る指導者に接したならば、その人物を反面教師として学び、「こういう滑稽な人間にだけはなるまい」と、その出会いに感謝して、そこから身を引かれるのが賢明な事だと思う。(了)
    達観した人の達観した意見はためになるので素直に聞いておきましょう。誰が書いたかは関係ないと思います。だから国沢さんもいろんな分野についての達観した意見をたくさん書きましょう(笑)。

  2. tm256 より:

    明けましておめでとうございます。
    今年も宜しくお願いいたします。
    メディアの信頼性と必要性が下がった分を、草の根的なブログや掲示板なんかも含めたネットの情報が補ってるということだと理解しています。
    COTYも利害が絡む以上、スポンサーの意向が反映されてしまうのは仕方が無いでしょう。LA Showで目の当たりにした Chevy Volt の Green COTYは、白けましたが・・・
    でも、クルマが好きな人なら、それも多分既に分かってることだと思います。COTYがアテにならないなら、ネット投票みたいなものがあればそれで十分かと。
    もちろん、ガセじゃない価値ある情報の提供という意味では、メディアの必要性がゼロになる訳ではないですよね。
    結局は、読者にとって価値のある正確な情報を正直に伝えるメディアやジャーナリストだけが生き残れるのではないでしょうか。
    現在、自分もメディアの端くれのようなことを少ししているので「価値ある正確な情報」の提供を心がけたいと思います。

  3. ぱんだねこ より:

    あけましておめでとうございます。
    電気自動車の電気代の件はとても勉強になりました。
    本件は、電気自動車の普及を目指すにあたって今年の大きな注目を集めると思います。
    >昨今のような状況になると自分に対する正直さを貫く
    >しかない。
    >やはりメディアの原点は「正確さ」だと考える。
    確かに、時代はいつでもそれで行くしかないと思います。

  4. さね より:

    新年あけましておめでとうございます。 メディアってジャンルにかかわらず20代だと友達も含めて、ほとんど信用してない感じです。 新聞もテレビも記者クラブとか訳わかんないし。真のジャーナリズムが復活する年になってほしいです。 自動車ジャーナリストの人はメーカーとの関係や、仕事で食ってかないといけないし、多くの人は。しかたないのかな…それにちゃんとしたジャーナリズムの基本を勉強してる人って少ないような? 走り自慢や現役レーサーの人など多いし。機械工学やデザイン、歴史など勉強して知ってるんでしょうか? とにかく広告関係やメーカーなんかに負けずに頑張ってほしいです。

  5. アミーゴ5号 より:

    明けましておめでとうございます。
    最近のマスコミにおいては、記者が頭で作ったそれらしいストーリーに、事実を都合良く当てはめようとしていると実感します。
    国沢さんの実践主義は、本当に素晴らしいと思います。是非とも頑張って頂きたいです。
    ベストカーとカートップは、欠かさず購入していますよ〜。
    今年もよろしくお願いします。

  6. E90 より:

     高校生です!遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します!
     今年でまもなく高校卒業であります!
     自動車評論家の方って、しばしば批判されることがありますが、そうやって踏みにじる「人間として、恥ずかしい人。」を見ると、イライラしてきます。
     結果はどうあれ、人の一生懸命やったこと、真面目にやったことを根拠なく身勝手に批判する人は、私のなかでは「一番嫌いなタイプ」です。嫌いなら、見なきゃ良いとさえ、思ってます。…でも、社会における好き嫌いって、良くないと思いますけど。偏見とか、まさに差別です。…さらに、ネットと言う媒体で、身元を伏せて言いたい放題なんて、もっと悪質です!
     国沢さんが、いろんな苦労をして集めた情報、ラリーをやってきた経験…様々な要因をまとめて、ブログ更新やベストカーの記事にしていますが、それを読む人が、楽しめれば、もしくは有益な情報源となれば、それで良いと思いますね。…少なくとも、私はその1人であります。
     そして、クルマを語ってれば良いなんて、まさに間違えています#18歳の私でさえ、分かります。
     クルマを語れば、お金の問題、環境の問題、政治の問題、その国の文化や国民、もちろん技術のことも、多種多様な要素が必要なことがわからないなんて、恥ずかしいと思いますね!
     学校の教師は勉強だけ教えてれば良い、と言っているのと同じです。…そんな訳ないですよね。
     とにかく何か人に語る、学校のディベート、会社や大学のプレゼン…様々な機会がありますが、そこで求められるのは発言力や正確な情報も必要ですが、人をどれだけ夢中にさせられるか、どれだけ寄せ付けるかだと考えています。…例えば「電球の発明」を人に説明するとき、その背景や予備知識…つまり電球以外のこと…エジソンは日本の竹を実験に使ったとか、予備知識があるとより理解が深まると思います。クルマの評価だって同じです。
     国沢さんは、決して間違ったことをしていないと思います。今年もブログ等楽しみにしています!頑張って下さい!

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