オールコリア!

現代自動車は間もなく発売される2012年仕様のジェネシス(レクサスLS級の大型セダン)を公表した。スペックを見てビックリ! いわゆる「良い所取り」なのだ。例えば追突防止装置。現在世界で最も優れているのは追突の危険性を感知してから3段階の対応を行うホンダ式である。

なかでも第2段階の「シートベルトを断続的に巻き込んでドライバーに注意喚起する」という制御は、居眠り運転の事故防止効果という点で秀逸。安全確保効果高いためトヨタや日産も取り入れればいいのに、と思うけれど、特許料よりプライドが優先するのだろう。絶対採用しない。

しかし現代自動車はそんな遠慮などせず! 2012年式ジェネシスに、ホンダ式の追突防止システムを採用してきたのだった。ここまでなら「そうですか」で済む。驚くべきは、その他様々な装備や機能。何と! 日本勢の優れている部分を集め、全て投入しているのだった。

アクセルペダルは日産の「インテリジェントペダル」と同じく、低燃費走行やレーダーを組み合わせた車間距離近接防止を持つ。加速時にアクセルをジンワリ踏ませ、車間距離詰まればアクセルペダルを戻す動きをするということ。日産入魂の技術を、遅れること2年で登場させてしまった。

さらにATもトヨタと同じ8速タイプ。現代自動車は自社工場で生産するというのだから恐れ入る。何度も書いてきた通り「オールジャパン」でクルマ作りをすれば、日本勢だって強い。されど現代自動車は1社で(正確に言えばオールコリアで)その作戦を遂行しようとしているワケ。

一つづつの技術の仕上がりが90%だったとしても、優れたところばかり抽出して組み合わせることによって魅力のある商品を作れることだろう。マツダのスカイアクティブ技術なども取り入れられたら脅威です。現在日本が迎えつつある危機は日本国内市場での勝ち負けじゃない。世界の強豪との力比べである。

日本の状況を考えれば最大で3グループ。いや、アメリカやドイツですら2グループになってしまった。加えて日本の場合、トヨタとスバルという資本提携関係にあるメーカー間であってもアイサイトに代表される優れた技術の融通は無い。経営陣にも坂本龍馬が必要なのかもしれません。

<おすすめ記事>

5 Responses to “オールコリア!”

  1. kanbutan より:

     結局、社長もその取り巻きも皆サラリーマンだというこの現実がそうさせるのでしょうね。

  2. jun より:

    日本メーカーは、日本市場だけではなく海外市場でも、技術を通じて独自色を演出しようと苦心し(差別化)、Hyundaiは日本メーカーと同じ技術を導入することで、「日本車同等の技術を持つ車」を演出しているかと。
    アメリカ市場でのGenesisセダン販売台数は月千台位(発表されている販売台数はクーペモデルを含むので…)4.6Lモデルは2割位との事ですので、2百台位でしょうか?8ATを子会社で内製するのは、将来に対する大きなビジョンがあるからなのでしょう。
    ソナタ、そしてエラントラも、特許料を支払い多くの技術を導入し、出力&燃費で日本車を上回ってきましたね。ソナタとエラントラの両車に6ATを載せてきたのには驚きました。KIAもほぼ同じような戦略ですし、自社内での食い合いすら躊躇しない(?!)戦略は、日本メーカーには無いですね。

  3. れいぶん より:

    とても興味深い内容でした。
    やはりプライド、なのでしょうか?
    ホンダのハイブリッド車がトヨタよりも燃費の面で劣り、その他各社のハイブリッド車投入が2012年〜13年ごろに集中しているのは、重要な部分(特に回生ブレーキあたり?)がトヨタの特許に絡んでいるからではないか?と想像してきたのですが、、、、
    他の分野、PCでも携帯電話でもデジカメなどでもそうですが、他社の良いところ(その会社しか持っていない技術)を評価し、特許料を支払って自社の製品の性能向上に生かす、というやり方が定着すれば、日本のメーカーはまだまだ走れると思うのですけどねえ。
    もちろん自社開発を諦めて、他社技術にのみ頼るというのは疑問ですが。
    自社になかった有効な発想を見つけた時、当面その技術を採用し、それを上回る、あるいは付加して性能を向上させるものを別に開発する必要があるのでしょう。
    韓国メーカーが日本の良いところを全部取り入れる、ということを始めると、日本のメーカーも変わらざるを得なくなるかもしれませんね。

  4. さね より:

    韓国車うらやましいですね。全部いいとこどりですか、世界のユーザーからすれば日本車の特許とか関係ないしそんなことすら知らないのかもしれないし、魅力的かつヒュンダイのメーカーの技術力は凄い!てなことになるのかな。日本はメーカー間の競争で切磋琢磨して素晴らしい技術開発してきたんですよね。日本から見るとちょっと複雑な気持ちですが、その特許を物にする技術力があるのは確かだし本当に侮れないですね。諦めに近いですが、日本に頑張ってほしいとしかゆえません今は。日本車の生き残りを賭けるには他の国の車と違う物作るしかないんじゃないでしょうか。ひとつのヒントにスバル車とか。車のデキは置いといて、わかりやすく特長的な車なのは確かだし、オールジャパンで水平対向AWDにスカイアクティブエンジン、ミッションや日産の電池技術ハイブリッド。ホンダのマイルドハイブリッドやプラグイン、スズキのコスト管理、トヨタの…ないや。まあとにかく頑張れ日本

  5. 小林 英弘 より:

    いいんじゃないでしょうか。こういうのが本当の意味での「正常進化」だと思います。今のクルマだって、パワーウィンドゥも集中ドアロックもオートライトもハイマウントストップランプも可倒式リアシートも全て過去の色々なメーカーが開発したモノが当たり前の様どのメーカーのクルマにも標準装備されてますからね。今色々なメーカーが開発している「いいモノ」が将来「どのメーカーのクルマにも当たり前に標準装備される」のはクルマ業界にとって歓迎すべき事なのではないでしょうか?

читать далее ac-sodan.info

velotime.com.ua

www.best-products.reviews

このページの先頭へ