ガソリンスタンド閉鎖続々

一般的に「ガソリンは日本のどこでも買える」と思われている。だからガソリンをエネルギー源とするエンジンが残る、と主張する人も多い。しかし! 都市部ですらガソリンスタンドはバタバタ閉鎖されていく。山間部に行くと「村に一軒しかなかったスタンドが廃止となった」みたいなハナシを最近よく聞きます。

ガソリンスタンドの地下タンクは古くなると交換や大規模なメンテを必要とする。されど利益率少なければ修理費用を捻出できない。日本のモータリーゼーションが始まるのは昭和40年代。その時に建設したガソリスタンドが40年以上経過し、今や大規模のメンテを必要としているのだった。

信濃毎日のWebで伝えるところによれば、4月末に伊那の阿智村にある唯一のスタンドが閉鎖されたという。当然のことながらガソリンを入れようとすれば隣町のスタンドまで行かなくちゃならなくなった。不便だということから村民でお金を出して復活させたそうな。下伊那郡内で3件目なんだとか。

ガソリンを入手できたとしても、猛烈に高価な地域だってある。例えば離島。3月の価格になってしまうが(直近の情報無し)、東京都の大島は190円。新島で210円。神津島225円。当時、都内で130円台だったと思います。沖縄県や鹿児島県の離島、対馬あたりも本土と比べ50円以上高いと考えていい。

こういった地域で強味を発揮するのが電気自動車やプラグインハイブリッドだ。離島だと1日あたりの移動距離は短い。新島で港や空港を何度か往復し、毎日40kmくらい走るとしよう。年間走行距離にして1万kmと仮定。リッター10kmのクルマなら、ガソリン代が21万円掛かる計算。

同じ距離を電気なら高くて1万円で走ってしまう。その差20万円! 10万kmで200万円のエネルギーコスト差が生じる。離島なら電気自動車しかないワな。しかも太陽光などで発電してやると、エネルギーを自給自足出来ます。おそらく離島の電気自動車化は驚くほど早く進むに違いない。

前述の阿智村のような地域でファーストカーとして使うなら、プラグインハイブリッドやスイフトの『レンジエクステンダー』がピッタリ。近所までは電気で走り、遠くまで行く歳にエンジン使えばOK。大きな街に行った時にガソリン入れるくらいで十分足りてしまう。これまた基本的に電気自動車です。

今は電気自動車のネガばかり話題になる。でもメリットを探すとネガよりむしろ多かったりして。皆さん電気自動車って都市部の環境オタク御用達だと思っているようだが、そうじゃないのだ。過疎化が進む農村や離島の次世代車を考えると、もはや電気自動車しか無い。リーフの需要大きいと予測しておく。

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7 Responses to “ガソリンスタンド閉鎖続々”

  1. ted より:

    中国でEVが本命視されているのも、地方の村でガソリンスタンド建てるより、電気のほうが安く入手できることが理由だとか。
    いっぽうエンジン車のほうは、燃費を上げるために、燃料タンクを小さくして重量軽減すると鈴木社長が言っていました。次期ワゴンRのタンクが10Lになってもおかしくない。
    つまりエンジン車の航続距離が数百キロもあるのは現行モデルが最後かも。プリウスなんて満タンで千kmも走れるが無駄もいいとこ。
    数年後、EVもガソリン車も百kmごとに充電/給油があたりまえになるかと。

  2. サム より:

    国沢さんの読みあたると思います。EVの普及は、過疎地域と離島から。現在、それらの地域で主流の車は軽、しかも軽トラック。日産は、プリウスを出し抜くためにアッパーコンパクトのリーフを日産EVの第一段に持ってきたが、あきらかに的外れ。せいぜいタクシー向けには最適といえるが、過剰装備で持て余しされそう。
    現在、排気量に制限があって燃費がコンパクトカーより劣るので、軽の規格改定を問題にする人が多いが、64馬力規制をベースにした出力47KWは、起動トルクが強力なモータだと必要十分以上なところです。imieveの一番の功績は47KW軽を既成事実にしてしまったとこでしょう。いっそうのこと、軽をEVだけに限定する時代がやってくるのでは。

  3. もん より:

    離島っていうと気になるのは坂道ばかりという点と塩害。ちゃんと対策はされてるんだとは思うものの、イメージとしちゃガソリンカーより耐久性が無さそうなイメージがありますね。
    でも、離島で使われて活躍できれば耐久性に対するイメージも大幅にUpするかも。

  4. ドン より:

    やはり国沢先生は他の評論家とは違い、広い視野をお持ちと感嘆しました。
    私も先生と同意見で、郊外ほどEVのニーズは高いと思います。
    車の動力も極端な時代が来ると思います。
    トヨタのプリウスのように燃費を徹底的に追求したハイブリッド車か、
    EVやプラグインハイブリッド車の様に電気をエネルギーとする車へと二極化していくでしょう。
    中途半端なハイブリッド車は残らない気がします。

  5. tm256 より:

    まだ直接現地に行ってないですが、長崎の五島は県が経産省のEV/PHVタウン選定地域となっていることもあって、既にEV(i-MiEV)が多数導入され、公用車やレンタカー等として活用されています。
    ご私的のように、離島のEV導入、特に軽のEVはコンバートEVも含めて予想以上に早く進むかもしれません。Liイオン電池がまだ高コストという課題はありますが、なぜ三菱以外の自動車メーカーが軽やミニカー的なEVを出さないのか、ちょっと不思議な気もしますね。

  6. Ito より:

    一昔前ならEV原理主義者の戯言に聞こえてしまうような話ではありますが、現実に電気の方がはるかに便利なエネルギーであることに皆が気づき始めると思います。
    電気自動車はシティコミューターに最適だと考えて開発されてきましたが、実際は地方にも向いている乗り物です。
    地方は公共交通が不便なので片道50km程度の自動車通勤をする人も珍しくなく、月に3万円以上もガソリン代がかかるようです。
    移動コストが1/4程度になるのは非常に魅力的です。
    確かに、現在のEVの実質航続距離100kmはあまりに短すぎますが、300km程度なら技術的にも十分可能です。
    航続距離1000kmは無理としても、300km走ってしまえば、国を問わずほぼ全ての人は実際使ってみると十分だと感じるはずです。
    1週間に1回程度の充電で足りますし、電池残量が低下したら、一晩充電しておけば回復できるのですから。
    たまの遠出でも、常識的な移動時間を考えれば途中で1回急速充電するだけで目的地に辿りつけます。
    昼間車に乗らない人なら、家の太陽光発電で余った電力をたっぷり蓄えられます。
    リーフの予約をした人と話をしていましたら、納車まで待ちきれず、EV分までまかなえるように高出力の太陽光発電まで設置したという話をしていました。
    せっかくEVを買っても、火力や原子力で発電された電気で動いていると考えると萎えてしまうのだそうで(笑)
    EVを買い、そういった意識が芽生えると好循環です。環境云々はもちろんですが、そうやって消費が増えると景気が良くなりますからね(笑)

  7. n_waka より:

    うはー、それはちょっと盲点でした。
    今のところ、電気代には離島の上乗せって無いんですよね。
    それどころか、離島や山間地の集落こそ、スマートグリッドとか導入しやすいのかもしれません。
    それこそ、EVの車載バッテリーを自然エネルギー系の電力のバッファとしても使えるわけで…
    うーん、確かにちょっとEVは、都市部の環境オタクのものだと思ってましたね…(^_^;)

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