マツダもハイブリッド

日経ネットを見たら「トヨタのハイブリッドシステムをマツダに供給することで最終合意した」と伝えている。もちろん両社からの公式な発表はないけれど、相当な確度を持つ情報なのだろう。加えて昨年に一度出たウワサ。その際も「十分にあり得る話」と紹介した。リアリストである金井専務(開発のトップ)が立てた戦略かと。

もしマツダにシステムを供給することになれば、なかなか興味深い。というのもトヨタがシステムを供給するの、3回目だからだ。1回目は日産。続いてフォードです。両社共にガチンコのライバル。ハイブリッド技術に関しちゃトヨタって太っ腹である。
マツダへ供給するなら、今後「どこのメーカーも買える」可能性大。

こうなると不思議なのはスバル。トヨタとの関係を考えれば、とっくに開発に着手していなければならない。スバルの技術力があれば、横置きFF用のプリウス用ハイブリッドの基本コンポーネンツを使い、4気筒の水平対向と組み合わせることも出来るだろう。そうすると相当に面白いクルマが作れるようになる。

現在、ECOカーの常時4WDというのは存在しない。エス
ティマやRX450hの場合、滑った時&滑りそうな時だけ後輪も駆動するタイプ。また、後輪用にモーターを付けなければならず、コスト的にも重量的にも厳
しい。排気量小さい4気筒の縦置き用ハイブリッドユニットを開発すれば、4WDのECOカーもOK。

もう少し具体的に書く。常時4つのタ
イヤの駆動力を伝えている本格的な4WDなら、フルに回生制動を使える。充電性能の高いバッテリーと組み合わせてやると、停止直前の極低速域を除く常用速度域でほぼ100%回生制動にすることだって難しくない。4WD化による重量増なんか無視出来ることだろう。

1,8リッター級であればCセグメントからDセグメントにまで展開出来る。フォレスターやRAV4用のユニットとしても理想的である。と、私のような外部の人間でも容易に考えつくアイデアながら、そういった動きになっていないようなのだ。GMに続き、トヨタもスバルの技術を活かせないか?

そうそう。マツダのハイブ
リッド車だけれど、2013年にフルモデルチェンジ予定の次期型アクセラからになる模様。となると現在プリウスと同じ価格で販売しているアクセラのアイドルストップは微妙な立ち位置です。マツダに限らず、5年後の乗用車は大半がハイブリッド車になっていることだろう。

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10 Responses to “マツダもハイブリッド”

  1. 小林 英弘 より:

    いい話ですね〜。いまだに世界中のどのメーカーも追いつけないハイブリッドシステムを自社で独占せずに他社に供給するなんて、すばらしい良心的な姿勢じゃないですか。ハイブリッドに懐疑的で、それでいて時代錯誤なパワー競争ばかりしてる欧州メーカーには見習って欲しいですね。何せ石油は限りある資源なんですから。埋蔵量をクルマの燃料計に例えれば、残り3/4を切っちゃった…てトコでしょうか。そこまで燃料が減ったら誰でもアクセルをゆっくり踏むでしょう? なるべくエンジンを回さない様にクルマを走らせるでしょう? それがハイブリッド車だと思うんですが、欧州メーカーはやれAMGだMシリーズだ何だって言っては残り3/4の石油をベタ踏みフル回転でガンガン使っちゃうクルマをポンポン作ってる。彼等に声を大にして言いたいです。「その燃料計は減りこそすれ二度と満タンにはできないんですよ!」

  2. tm256 より:

    さすがにマツダも「i-Stop」だけでは、厳しいのでトヨタの技術を活用してHVに参入ということですね。
    これで、いよいよ国内メーカーはほぼ全社がEV/HV/PHVの何らかの製品を持つことになりますし、欧米やアジアのメーカーも含めいよいよ車両の電動化が更に加速するでしょう。
    >現在、ECOカーの常時4WDというのは存在しない。
    スバルは、確かに不思議ですね。東京モーターショーでは、コンセプトで結構カッコ良いHVを出してましたが。
    フルタイム4WDのエコカーは、もしかするとシムドライブなどの量産車(by MMC か、いすゞ、あるいはナノオプト・エナジー?)が先んじることになるかもしれません。
    世界最速レベルのEV「エリーカ」を開発した慶応義塾大学の清水教授のこれまでの研究開発では、インホイールモーターと集積台車を使えば、現状のリチウムイオン電池技術でも、300kmの航続距離が可能なEVを開発することが可能ということです。
    内燃機関に対するこだわりをまだ捨てきれないスバルやホンダなど既存メーカーでは、恐らくこういう全く新しい概念のクルマを作ることは出来ないと思います。(少なくともしばらくの間は・・・)

  3. プリウスの特許 より:

    こんばんわ、いつも楽しく読んでいます。
    鍵になるのは、プリウスの基本特許が切れる時期でしょう。 それまでにトヨタとしても、数を出してコストの優位性を固めておきたいのだと思います。
    マツダ側も、ミラーサイクルエンジンの持ち駒(1.3リットル)があるので、トヨタの特許さえ使えれば、割とスムーズに高燃費のハイブリッドカーが作れると思います。
    スバルですが、逆に4WDがハイブリッドの足かせになってるという推測はどうでしょう? スバルの4WDは、リアルタイムで、前輪と後輪のトルク配分を変えるわけですが、一旦、回生ブレーキモードとなると、ブレーキ負荷もまた、前輪と後輪で最適に割り振らなければなりません。当然ですが、ブレーキをかけた瞬間に「走行用の前後配分」から「回生ブレーキ用の前後配分」に切り替わらなければなりません。それに通常ブレーキモードが加わります。すべての走行シーンに対応した制御マップを作るのには、時間がかかるのではないでしょうか? 
    あるいは、単に、縦置きだとサイズ的に収まらないのかもしれませんね。レガシィでも前席の足元に、ATのしわ寄せが来てますから。

  4. ケイイチ より:

    拝啓.おはようございます。国沢様、いつもありがとうございます。投稿→送信時にアドレス間違い指摘の表示で上手く送信できないだけかと思っていましたが・・・「スパムコメント」っていうのは迷惑な内容ということなのですね。申し訳ありません、好き放題なことばかり送りまして。文章力が無いので、ついつい長文になりまして、ご迷惑をおかけしていたようですね。このメールアドレスは携帯用で普段から使用しております。苦情などは間違いなく本人に届きますので、ご使用ください。貴重な情報やお話しを教えていただいていますのに、すみませんでした。まずは、お詫びまで。敬具

  5. ijiok より:

    読売に続き、今度は日経なので、間違いなくなってきましたね。
    ブルームバーグの以前の記事でも、業界再編の噂が出ていますので気になっています。

    本当にトヨタは太っ腹だと思います。日産やフォードに関してはアメリカ内のことですし、大市場の米国でトヨタ方式HVを拡大したい狙いがあったかもしれませんが、国内だと売れてる車1位がプリウスになってる位というのに…。開発費回収の為といってもマツダだけでは微々足るもんでしょう。やはり何か臭う気がします。
    最近魅力が薄まっていたスバル(何となくアメ車的デザインで、アメリカ内で格安で売られて販売増といったイメージ)も、そろそろ特色が出そうで嬉しいです。
    もしEVだらけになると電力供給量がとても足りない、とは徳大寺さんが仰っていますし、原発をかなり増やしてもウラン濃縮や廃棄物の管理でCO2がかなり出る(本当に原発=エコなのか?)と聞きます。東芝&ビルゲイツの夢が叶うかもしれませんが廃棄処理の問題もあるし、やっぱりハイブリッドが有力だと感じています。

  6. G35X より:

    “ もしEVだらけになると電力供給量がとても足りない…”
    8月の暑い日に冷房をガンガン入れて高校野球決勝戦を皆が大型テレビで 見ているときにEVの充電は遠慮したほうがいいでしょうが、そんなときでも深夜には電力はたくさん余っています。下記のサイトを御参照ください:

    あの電力不足が深刻な問題となっているカリフォルニアでさえ深夜には控えめに見ても5ギガワット以上も余っており、これをEVが各々2キロワット消費して充電したとすると、少なくとも250万台もの車を同時に面倒を見ることができます。原発も高効率火力発電所もその出力の調整は難しく発電をし続けなければなりません。電力会社としては、深夜に余剰電力を消費してもらうのは大歓迎です。 また、車載できるような大きさ、容量、価格で電池が作れるなら、それを使い家庭用蓄電装置を作れば、深夜割引料金で充電し、日中その電気を使うことにより高需要時間の電力網の負担を軽減することができます。

  7. ぽんぽん より:

    EV化の流れは止められませんが、
    市販車の航続距離の短さは勿論、災害時の電力不足は必ず起こりますので、
    HV車の方式は依然必要だと思いますから、
    どのメーカーも引き続きHVも開発して頂きたいですね。

  8. スズキさん より:

    前から思ってたんですが。
    ロータリーの低速トルクを補うのに、ハイブリッドってとてもいいと思ってたんです。
    レイアウトも考えたらホンダの方式がいいな、なんてとこまで。
    マツダは当面電動系のスポーツカーは作らないんかな。

  9. ijiok より:

    G35Xさん、なるほど現状では深夜電力余っていますが、今後はどうなんでしょう。あくまで理系が苦手な文系人間の浅はかな知能で考えてることですが。
    スマートグリッド化などインフラ面は、確かに鍵となりそうですね。
    ちなみに、徳大寺さんの話はここで拝見しました。

  10. G35X より:

    Ijiokさん、スレッドの主題から離れますが… 自動車用に開発された大容量電池とスパークプラグのNGKが開発したさらに大容量のNaS電池は電力需要平均化に大いに貢献します。ニッサンは住友商事と手を組んで、自動車用としては容量が減ってお役目ご苦労となった電池をリサイクルし家庭用蓄電装置を作ろうとしています。また、トヨタもトヨタホームが家庭用蓄電装置を作ると発表しています。自動車用と家庭用の需要を合わせれば、量産効果も向上し、電池の価格低減に貢献することでしょう。例えば、100万戸の家庭にこの蓄電装置が設置され、深夜2キロワット消費して8時間充電しにそれを日中平均して各家庭が2キロワット使うとすると、実に2ギガワットの昼間電力需要を減らすことができます。これは、旧式火力発電所の四つや五つ操業廃止できることを意味します。 

別れさせ屋 香川

rtic vs yeti vs orca

www.alt-energy.in.ua

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