本格的な電気バイク

ホンダが『EV-neo』という電気バイク(以下EBと略)のプロトタイプを発表した。これまでも原付登録のEBは存在したものの、実用性に欠けており普及せず。確かに従来型のEBの場合、弱点ばかりだったように思う。高価な上、走行可能距離少なく、しかも充電に時間が掛かってしまう。

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10km乗ると充電に2時間掛かったとしよう。EBを配達業務などに使うなら、営業時間が10時間だと50kmしか走れないワケ。されどEV-neoは10〜15分で急速充電可能。「10kmを18分で走って12分充電」を繰り返すと1時間に20km。10時間の営業時間内に200kmも走れてしまう。

原付バイクの代替えであれば全く問題なし! 片道30kmまでの通勤すら職場で充電すればOK。加えて今までリチウムイオンバッテリーは高価だった。詳細についちゃ公表してないEV-neoのバッテリー搭載量、おそらく0,5〜0,7kWhかと。現在の相場で15〜20万円か。

しかし今や日産リーフのバッテリーは1kWhあたり6万円。0,5kWh分であれば3万円だ。5年もすれば普通のスクーターの3〜5万円高でEBを販売出来るようになると思う。そしたら下を見て10%。上を見たら50%くらいがEBになる。原付バイクこそ電気化が適しているように思います。

また、これまでのEBはバッテリー性能低く、絶対的な動力性能からして足りなかった。こう書くと「原付登録するためには600wのモーターしか使えないからでしょ?」。中途半端に知っていると、そう理解するに違いない。皆さんモーターの出力表示とエンジンの出力表示って同じだと認識してるのだろう。

そもそも600wという出力、どうやって決めているのか? この数値、「定格出力」と呼ばれるもので、連続的に出せる性能を意味する。短時間の数値についちゃ規定無い。最高速は定格出力で決まってくるものの、加速時についちゃ「?」も自由なのだ(もちろんメーカーはデータを公表しないと思う)。

とはいえバッテリーの性能が低いと大きな電力を供給出来ず。鉛電池や旧世代のリチウムイオンバッテリーじゃ厳しかったです。逆に高い性能を持つバッテリーを使えれば、相当面白いEBを作れるのだった。そんなこんなでEBはきっと伸びるだろう。問題となるの、バッテリー性能。

今回ホンダは東芝のSCiBを採用した。自動車メーカーの大半が「クルマ用としちゃ不適」と判断したもの。もしかするとEB用に合っているのかもしれません。

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7 Responses to “本格的な電気バイク”

  1. 匿名 より:

    1時間に20kmではないのでしょうか?

  2. MCタイチ より:

    定格出力=最高出力だと思っている人がどれほどいるのか判りませんが、通常2〜4倍の開きしか無いと思います。すると定格600Wなら瞬間(1分程度)最高出力は精々2.4kW。現行規制下の4スト50ccに何とか届く程度です。
    それとも、モータを自前で作ってる利点を生かして、定格出力の定義を有利に解釈し、もっとパワーを出してるんですかね?

  3. ポール より:

    いつも楽しく読ませて頂いてます。EVの事はよく記事になりますが、各電池メーカーの現行製品や性能についてはほとんど知る機会がありません。ほぼ国沢さんの文章からのみです。一度現況を整理してわかりやすく教えて頂く事が出来ればと思います。

  4. tm256 より:

    一昨日、和光のコースで試乗しましたが、動力性能は全然問題無しだと思いました。あとは、使う人がコマメに充電できるかどうか、と初期コストだけでしょう。
    ホンダはラクーンという電動アシスト自転車を一度出したあと撤退してますが、実は電動バイクの競合は電動アシスト自転車になるのではないかと見ています。ヤマハはどちらも出してくるので、ホンダもいずれまた両方やることになったりして・・・

  5. ぎやまん より:

    1年間、電動バイクで通勤してました。通勤の場合はバッテリーが劣化して必要な距離を走れなくなると、まだ使えるのに新たにバッテリーを購入しないといけません。使用条件によっては、走行距離あたりのコストが結構かかることになります。バッテリーはリース契約で、自宅で充電して使用してもいいし、途中で電気がなくなったら、販売店やガソリンスタンドで電気代を払って充電済みのバッテリーに交換できるシステムができればいいのになと考えたことがあります。

  6. たろう より:

    昔のリチウムイオン電池の充放電サイクルは500回とか言われていたのですが、東芝のSCiBは6000回もの充放電サイクルを持っています。つまり、昔のリチウムイオン電池に比べると寿命が10倍以上に延びています。6000回の充放電サイクルで30kmずつ走ると、電池の寿命がくるまでに18万km走れますが、深夜電力を使って充電すれば、この18万km分の燃料代を何分の1かに圧縮できます。普通のバイクだと1kmを何円で走ることになるのかはわかりませんが、大分燃料費は節約できるかもしれませんね。

  7. JUNSKY より:

    ホンダが原付や小型二輪バイクから撤退するって話です。
    代理店を2014年までに9割近く切るそうです。
    電動バイクもプロトタイプは発表しましたが、市場展開は諦めたとのこと。
    バイク屋さん(代理店)情報

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www.honda.ua

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