TPPより必要なこと

TPPで揺れている我が国ながら、もしかすると遅きに失したかもしれない。すでに日本の製造業は急激に縮小しつつあるからだ。その筆頭である自動車産業を見ると、日本から猛烈なイキオイで脱出中というイメージ。ほとんど毎日のように部品メーカーの海外工場立ち上げ計画のニュースが流れているほど。

例えば日産。現在九州工場では10%の部品を海外から調達している。そいつを数年スパンで40%に増やすそうな。「さすが外資メーカーですね!」などと驚いている場合じゃない。日本で生産されるフィットなんか現時点でもはや17%が海外調達の部品を使っており、次期型から40%に引き上げるという。

この流れ、日産やホンダに留まらない。国内で生産しているメーカー全てが、円高や日本の労働コストの高さに悲鳴を上げている。海外工場を持つメーカーなら、どこでも部品の海外調達を考えることだろう。ちなみに「海外の部品」と言っても大半が日本の部品
メーカーの海外工場で作ったモノ。品質問題”ほぼ”なし。

日本がTPPを発効させれば、確かに日本の工場で生産したクルマもTPPの批准国なら税金の免除を受けられる。韓国で日本車を安価に販売できるようになるワケ。されど日本がTPPに入らなくたって、そう遠くない将来、中国やタイで生産した日本車を韓国に関税無しで入れられるようになることだろう。

日本が直面している問題はTPPでなく、もっと大きい。必要なの、この国を維持していくためにどうしたらいいかという、10年後とか20年後の設計図だと思う。現状だと間違いなく2015年になると自動車産業の国内製造能力
は半分になっているだろう。大幅な雇用減間違いなし。こらクルマ以外の製造業にも当てはまる。

TPPを行うなら抜本的な為替レート政策や移民政策が必要。今のままだと製造業は衰退の一方。農業だって大打撃を受けることになる。日本のような国であれば2国間で互恵関係のある協定を結ぶという手も考えるべきだ。日本の自動車メーカーが雪崩を打って投資してるタイなど、急激に景況感良くなってます。

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