VWブルーモーション

モーターショーというとハイブリッドだEVだという派手な新技術が主役になってしまうけれど、もっと大切なのは「直近のクルマをどうするか」だと思う。ヨーロッパの現状を見ると、やはりプリウスの燃費に押されてしまっている。だからこそ大半のメーカーがハイブリッドのコンセプトカーを出展しているのだった。

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新型ポロ・ディーゼルの燃費は30km/L!

そんな中、明日からプリウスと勝負できるクルマをズラリと揃えたのがVWだったりして。考えてみれば一昨日からVWの技術ばかり取り上げているけれど、実は今回のモーターショー、ライバルを圧倒してます。というかこのメーカーだけダウンサイジングを提案。排気量もドンドン小さくしている。

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1,2リッター3気筒。1,6リッター4気筒のモジュール

なかでもハイブリッドの強力なアンチテーゼになりそうなのが『ブルーモーション』と呼ばれる1,6リッターのディーゼル。このエンジンをゴルフ、そしてアコード級のボディサイズを持つパサートにまで搭載してきた。今や巨大化したDセグメントに1,6リッターエンジンを組み合わせたのだから凄い。

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減速時の回生を積極的に行うマネージメントソシステム

参考までに書いておくと、このクラスのエンジン(105馬力)は従来1,9リッターだった。さらに大型のバッテリー&電気のマネージメントシステム(減速時に積極的な回生を行う)を組み合わせ、アイドリングストップ装置を組み合わせている。車高を落とし、空気抵抗も引き下げてます。

驚くのが燃費! 欧州仕様の新型プリウスはモード燃費で25,6km/L。同じCセグメントに属すゴルフ・ブルーモーションのモード燃費を見たら、26,3km/Lなのだ。欧州式に二酸化炭素の排出量で表示しても99g/km(軽油の方が炭化水素の量が10%程度多い)で並ぶ。

アコード級のパサートですら22,7km/Lという強力な燃費を実現してきた。とりあえずマニュアルミッション仕様だけのようだけれど、このメーカーには極めて伝達効率の高いDSGというミッションがあるため、最小限の燃費低下(これまでの例だと燃費は同等)でAT仕様もラインナップ可能。

さらに凄いのが新型ポロに搭載される1,2リッターの3気筒ディーゼル。このクルマのモード燃費は30km/L! ヴィッツ級のハイブリッドが出てきた時の数値と同じくらいだと思う。このラインナップで一段と厳しい排気ガス規制(ユーロ6。日本のポスト新長期と同等)開始まで勝負しようというワケ。

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尿素水を使ったユーロ6対応のV6ディーゼル

その間、ユーロ6対応のディーゼルのコストダウンを行い、さらにEVやL1のような次世代ECOカーを開発していく作戦とのこと。現在9つのブランドを持つVWながら(間もなくポルシェも傘下に入って10ブランド)、もっと拡大していくかもしれません。量産効果によるコスト的な競争力だって強大です。

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8 Responses to “VWブルーモーション”

  1. ゴン より:

    VWはネーミングが素晴らしいですね。
    ブルーモーションなんてネーミングをエンジンに付けるなんていかにもクリーンで最新技術って雰囲気ですよね。

  2. HT より:

    確かにEVやハイブリッドが普及するまでの間に、現行の車の燃費をどのように良くしていくかという点はとても大切だと思います。
    ダウンサイジングされたディーゼル+DSG+アイドリングストップ、と上手い具合に組み合わせて燃費を良くしているVWを日本のHV技術を持ってないメーカーにも見習って欲しいです。
    エコカー減税と補助金を来年になっても続ける代わりに今より厳しい燃費基準と、アイドリングストップシステム搭載を義務づけるなどすれば自然と開発が進むと思うので、その点を民主党に期待したいです。

  3. kojima より:

    う〜ん、そう言われるとVWのディーゼルカーも魅力的ですね。
    でもやっぱり点検・整備網といったサービスの面で
    高額な専用機器を新たに導入する必要があるから、
    結局のところ欧州ディーゼルカーは
    日本には輸入されないんでしょうね。
    日本でクリーンディーゼルで唯一がんばっているのは
    エクストレイルGTだけだしな〜。

  4. Jonquil より:

    以前、ダイハツのシャレードに1LのヂーゼルNAとターボ車がありましたが、また作ってほしいですね.

  5. eburico より:

    カラカラとけたたましい音、黒煙、臭い排ガスと、10年位前まではヨーロッパ車よりもジーゼルの技術開発が遅れて事、石原都知事の政策で東京や都市部が走行禁止になった事もあり、日本人はジーゼルにある種の強いアレルギーを持っているのかと言うから位、嫌ってますが…
    今のクリーンジーゼルは昔あったネガティブな部分を全て払拭していますし、それを除けはジーゼルはメリットが多く、NOxはやや増えるが、逆にco2排出量はガソリン車よりも少なく酸性雨になりにくい、更に熱効率もガソリン車よりも良いと言われているので燃費も同排気量のガソリンエンジンよりも8割位良くなるので、その考えは即急に見直すべきだと思います。
    VWはブルーモーションを是非、日本でも販売して欲しいと思います。
    あと日本車でクリーンディーゼルを唯一搭載しているエクストレイルGTにもマツダの様なアイドルストップ機構を付ければ、状況次第ではプリウスと張り合えるかも知れません。

  6. musenbaka より:

    EUとJPNの軽油って成分に違いがあるんでしょうか?
    JPN仕様に専用にENGをセッティングするんでしょうかね?
    いずれにしても、来年秋口にはVW GolfをJPNに投入して欲しいものです。
    EVの普及には最低でも10年はかかるでしょう。その間はHVやクリーンDEが牽引役をはたさなければなりません。
    HVやEVはモーターコントロールユニットからノイズを出すのでアマチュア無線は車に載せても走行中は電波を受信できません。
    DEはプラグもないしノイズ源が少なく、その点で非常に有利。
    趣味の話で恐縮ですが、VWさん 頑張って下さい。

  7. 真鍋清 より:

    VWのエンジンはクリーンの鬼で飛び抜けた怪力ぞろいだから毎度のように舌を巻かされる。
    中でもゴルフ1.4TSIなど、たった122psの分際でアウトバーンで220km/h前後を平然と出し、それでいてCO2排出量はたったの146g/km!!奇跡のエンジニアリングと言わずして何だろう。同記事において比較されていたホンダ・インサイトがいかに色あせて見えたことか(以上、某有名自動車雑誌・X★CARに掲載)!
    こうした「怪物」ぞろいのVWクリーン4気筒エンジン、その勢いでガソリンエンジンだけにとどまらずブルーモーション・4気筒ディーゼルエンジンの日本導入に展開してもらいたい。その暁には破竹の売れ行きのあのプリウスも含め、ありとあらゆるコンペティターが枕を並べて討死に違いない。

  8. 真鍋清 より:

    昨今のVWガソリン車で最も魅力的なゴルフR、同車のCO2排出量189/195g/kmと271ps(日本仕様は256psと表記)の両立ぶりにはブルーモーションの血筋が流れているとしか言いようがないと思う。何より12.4km/lの低燃費にして0-100km/h=5.5secというジャガーXF5.0やメルセデス・ベンツS550L顔負けのダッシュ力の実現は大げさでなく空前絶後といえるだろう。
    この新世代のモンスター、VWゴルフRを見ているとVWというメーカーはつくづく中産階級のためのジャイアントキラーを生み出すことにおいては右にでるものがいないと思えるのと同時に、低公害ディーゼル+ハイブリッドのGTIやRシリーズへの応用に思いを馳せてしまうのが正直なところだ。
    個人的にゴルフ・シリーズと並んで最も心惹かれるパサートのV6シリーズ、同車は300psのR36(3597cc)の怪力ぶりはもちろんのこと、3189ccのV6(250ps/33.6kgm)搭載のV6 4モーションのオールラウンドぶりには改めて舌を巻かされております。何といっても目下削除されたとはいえ、Youtubeに同車で時速280km/hをアウトバーン上で記録した動画が掲載されたことがあり、メーターの誤差を勘案しても時速265-270km/h!!は出ていたことになり、その3.2L/V6ユニットが250psのロングストローク・タイプとは思えない伸びを(リミッター解除により)示すことが証明されると同時に、こんな超高速域でもどこといって破綻をきたさない足回りとブレーキ、ミッションに及ぶメカニカル面のフレキシビリティにノックアウトされております。
    この4モーション、0-100km/hは6.6secで走りきっており、昨年まで製造されていたジャガーのXJ8 4.2(300ps)やボルボS80 4.4(315ps)といったV8セダンの一部とも互角の性能を有しており、その意味でも卓越した効率を印象づけられる次第です。
    これらパサートのV6は2005年に3.2が出て以来、確実に一時代をリードしたと思う。そして2010年現在の水準ではCO2量は227g/km(R36)から233g/km(3.2)とアウディA4 3.2(265ps)やメルセデスC350CGI(292ps)の200g/km弱に一歩譲るなど追われる立場に入ったことも否めません。そこで巷間噂される情報では登場間近い次期パサートはV6を廃止し、2.0の直噴ターボに数種類のチューンを設けて対処する可能性しきりという訳です。
    ここで小生から、まず現行のR36後継の最強力版は2.0TFSI(直噴ターボ)のゴルフR用ユニットの中低速トルクを太らせてミディアムセダン用にチューンした上でトウアレグ譲りのハイブリッド機構を組み合わせてトルクのピークを中回転域に持って行き、なおかつCO2量は150-160g/kmに設定すれば中量級ハイパワーサルーン生き残りの有力策になると思う上、さもなければゴルフ6同様ツインチャージャー方式を2.0Lにも導入し、高出力型をR36の後継に、中低出力型を3.2の後継に据えてV6ディーゼルのブルーモーションや同ハイブリッド版を設定し幅広い需要に応えていくことを提案したいです!
    その勢いでゴルフGTIにも尿素水使用のユーロ6対応のクリーンディーゼルを搭載、ゴルフR用にはツインチャージャー2.0ユニット応用のガソリンハイブリッドで300ps達成…..と夢が無限に広がるというものです。
    この通り、最近のVW車を見るに人類生き残り、エネルギー確保の為のパワーユニットのグリーン化と「パワーの狂気・速さ」といった(一見野蛮な)人間の本能を満たすことは決して相反せず、むしろ同一線上にあるのではと思わずにはいられません。セーリング機構搭載、7段DSG搭載の「VWゴルフRハイブリッド」や「VWパサートV6 ブルーモーション」なんて考えただけでも痛快ではないでしょうか!

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