放射能

遅ればせながら1999年に東海村で発生した核燃料の臨界事故を取り上げた『』という本を読んだ。金属バケツでウラン235が混じった核燃料の原料を扱っていたのというのだから酷い話である。放射能の怖さは認識していたのだけれど、改めて染色体が全てバラバラになってしまうという状況が実感出来た。

人間の細胞は絶えず寿命を迎え、その一方で新しい細胞が生まれてくる。しかし染色体(細胞の設計図)無いと細胞も作れない。つまり平均すると6ヶ月くらいと言われている細胞が事故時から生まれてこないということです。皮膚や血液、粘膜を作る組織に至るまで、どんどん失われていってしまう。本のタイトル通り朽ちていく。

いわゆる「致死量」と言われる放射能を浴びれば、誰でも同じ状況になる。問題は安全かどうかの「しきい値」が非常に分かり難いこと。フネに酔う・酔いにくい・酔わない。お酒に弱い・酔いにくい・強い。ダイビングした時の減圧に弱い・強い、等々人間の「対応力」って幅がある。放射能に対する対応力も同じ。

今までの事故などの状況を見ると、同じ場所で同程度の放射能を浴びた人でも症状に差が出ているからだ。こういった対応能力の場合、不安なのは「極端に弱い人がいる可能性もある」ことです。例えばフネ。極端に弱い人は、ほぼ揺れていないような池の手漕ぎボートで酔ってしまう。ダイビングの減圧症も似たような傾向。

しかもフネで言えば、乗ってみるまで弱いかどうか不明。お酒にメチャクチャ強くても、フネに乗ったらすぐダメという人だっている。放射能への対応力も同じだとすれば、やっぱり用心するに越したことはない。「安心」の根拠は自然の放射線量だ。自然の放射線量に耐えられなければ、すでに生きていけないですから。

それが年間1ミリシーベルトということなんだろう。原発の作業員に適用される年間100ミリシーベルトは「普通の人なら酔わない」フネの揺れ程度か。おそらく飛行機に乗って浴びる2マイクロシーベルト/hも(帰りは10時間乗ったので20マイクロシーベルト)、普通の人からすれば全く問題ないレベルなんだと思う。

327_001

高度1万1000m。ここに1年居ると18ミリシーベルト

繰り返す。でもフネに乗らなければ、お酒を飲まなければ、ダイビングをしなければ、自分が弱いかどうか解らない。やはり「まず問題ない」という年間1ミリシーベルト(0,2マイクロシーベルト/hだったドイツのホテルだと年間1,5ミリシーベルト)は大きく越えないような環境で過ごすべきだと考えます。

3時に起きて原稿書き。ホテルを8時に出発し、Up! に乗ってデュッセルドルフ空港へ。12時40分発のミュンヘン行きA321で1時間飛び、続いて13時50分発のA340に乗り継ぎ、ワイン飲んで寝てる頃に27日は終了(東に向かって飛ぶと1時間で2時間分進む)。この3日間、食べて飲んでばかり居る気がする。

<おすすめ記事>

4 Responses to “放射能”

  1. Min より:

    放射線の基本的な危険性はおっしゃる通りと思います。政府の流す情報は信用出来ません。あわせて、事故により飛散した放射性物質の怖さに「自由に動く」事があります。砂塵等に付着した物を体内に吸い込めば内部被曝となります。体内の極限られた狭いエリアを延々と放射線が攻撃する事になります。呼吸器からの吸収は体外に放出されにくいようです。
    対策はマスクぐらいしかありませんが、特に子供については風が強い日の校庭等ではマスクの着用を促した方が良い様に思います。

  2. みっちゃん より:

    最近知ったのですが、怖いペトカウ効果があります。

    Petkau effectは、「液体の中に置かれた細胞は、高線量放射線による頻回の反復照射よりも、低線量放射線を長時間、照射することによって容易に細胞膜を破壊することができる」という現象である。
    「長時間の低線量放射線被曝の方が短時間の高線量放射線被曝に比べ、はるかに生体組織を破壊する」等とも表現され、また、文脈によりペトカウ理論、ペトカウ実験等と用いられることもある。
    テレビ等では、まったく話題になっていないので恐ろしい時代です。

  3. kine より:

    ハンディタイプのガイガーカウンターを買いました、まだ使い方が良く解らないのですがこれから持ちだして測定をして見ようと思います。
    昨日、スーパーの駐車場をうろうろして歩いて見たら、
    舗装面     :約0.09μSv/h
    駐車場の側溝の上:約0.12〜0.15μSv/h
    位でした、腰のちょっと上で手持ちです。
    事務所の中でパソコンや機械の有る所はこれより多かい数値が出ています。

  4. applefanjp  より:

    誰もわからない。
    見えない。
    聞こえない。
    匂わない。
    味がない。
    触れる感覚もない。
    考えたくない。
    面倒くさい。
    だからかって、自分で気をつけるしかなく・・・。

ここに

Виагра профессионал

このページの先頭へ